2020年2月号Part2

『旅立ち、激震。』
ー 3年生に贈る会、予定変更  

2月19日、3年生に贈る会。本校卒業式の前日である。3年生を出迎える会場づくりは1年生が担当。人数が少ない1年生だからこそ、飾られた風船や折り紙からは先輩に対する強い愛情を感じることができた。卒業式前日の行事である表彰式に2年生も参列。終了後すぐに2年生も準備に合流。どうやら今年の2年生と1年生は意外(失礼!)と料理好きが多いらしく例年通りの保護者手料理に合わせて自作の料理も並んでいる模様。私が到着した頃にはすでにモリモリ食べた後だったらしく完食御礼のモノも。こういう遠慮のなさは、チームが本当に強くなってきてから発現してきた(ような気がする)、いやマジで。
私が雑務を終えてやっと到着すると2年生がダンス出し物の真っ最中。全員が身につけているのはチームTシャツから公式戦のみ着用が許されているオフィシャルユニホームまで全13種類!それだけでもなかなかの圧巻なのだが、それを着て踊るダンスも曲数の多さでこれまた圧巻。実は数日前に3年生の卒フェスでステージに立った私(役柄は銭形警部)としては曲に合わせて振付を覚えるというハードルの高さを体感しており、「この子たちは…いつ練習したんだ⁈…まさか朝練の時間に?!」と驚愕の連続であった。ちなみに一番張り切っていたのは松葉杖のホノカであった(中野調べ)。その後も主賓の3年生は盛り上がりを大いに堪能。マナカの手品は、あの手の震えすらきっと演出だろうし、定番の8番勝負はどれも練りに練った内容でどれも楽しく、特にソラとナナコのイラスト当てにはかなり本気で感心(ソラによる私の似顔絵には悪意しか感じない(断言)。そしてナッコのアレをクジャクと答えるナナはきっと本当の孔雀を見たことがないのだ!)。二人羽織ではサヤの見事な食いっぷりに感心し、ソフト刀を振り回すナギスケに恐怖を感じたがそれは内緒にしておこう。そうそう、アヤカとアズの勝負に緊急参戦した私でイントロドンをやったのも楽しかった!ソラがわざわざ私に気を使い(⁈)嵐のGutsをかけてくれたにも関わらず、振り付けができずにクルミに手伝ってもらったのは私の黒歴史である…。
ひとしきり笑いの絶えないお楽しみを満喫した後は第2部として3年生に向けたセレモニー。私からは今年で10年目となるANJOGAKUEN GRAPHIC(非売品)を一人ずつプレゼント。ちなみに今年の3年生は「私たちはヘボだったからアレをもらえないかもしれない、先生が作ってくれないかもしれない」と本気で不安がった初めての学年である(笑)。ちなみにこの本を見た同僚からは中野はこんな本を作るなんてナカノはいったい仕事をしているのか?と笑いながら毎年説教される始末である(ちゃんと仕事はしている、心配はいらないのだ)。続くは3学年が輪になっての歌のプレゼント、そしてお手紙の交換。このへんが乙女である。私はその様子をただ黙って見守るだけ。これまた至福の時。
14期生は、素晴らしかった。三年間の中で挫ける瞬間があったとしても、最終的には互いに支え合って自分自身を諦めなかったところが素晴らしかった。そんな3年生ともう一緒にトレーニングできないかと思うと本当に寂しさが尽きない。しかし残る人生の方が圧倒的に長い。私が卒業生に対して出来ることは部活動の灯を灯続けることであり、卒業生が振り返る、立ち返る場所を絶やさないことだ。
リン、ヨッシー、ミサト、ソラ、サヤ、アヤカ、ナギ、アイナ。
卒業、本当におめでとう。
「走ったって負けることはあるけど、走らずに負けるよりはましだ」。
また会いましょう。






2月20日の卒業式後は期末試験。その期間に大きな一報。
コロナウイルス対策として生命と健康を第一に考えた休校措置。部活動も全面禁止。
この春休みは3月上旬から更なるパワーアップを目指し、スケジューリングなど準備万端。もっと言うなら新1年生を加えて新たなチームづくりに邁進する、はずだった。それが叶わない。
通常活動の最終日となった2月29日のトレーニングは本当に素晴らしかった。前日のミニゲームでも質の高さに唸るほどだったがそれを軽々凌駕し、フルピッチサイズで7vs8。新人戦の勝利を自信にしつつ、現時点での足踏みをする気が全くない。私をもってして、そう言い切れる気迫を感じることができた。
次に集まるのがいつのなるのか。まだ先の見えぬことの方が多い。
大切なのは、思いを持続し生活の比重をサッカーにどれだけ置けるか。
今日もすでに半数以上(というか大半)から自主トレ報告メールが来た。

恐れることはない。一緒に前へ。


(でも手洗いうがいはしっかりしようね、いや本当マジで。)