2019年2月号Part2。

『、。』
新人戦決勝&表彰式&贈る会 

2月16日は新人戦決勝。カピタニオは、これまで同様にソツのないサッカーに加えて今まで以上に伸びやかさを感じる。自分たちで判断を頻発させる質にやはり全国レベルを痛感。対する豊川は創意工夫を信じきるというチームとしての底力があった。虎視眈々と次を見据えるしたたかさは謙虚に見習うべきストロングポイントだ。
決勝後にはピッチ上で県高校リーグ表彰式。1部第3位としての表彰状と盾をリン&ヨッシーが受け、1部リーグ優秀選手にセレクトされたミサトが表彰状を受け取った。3人が少々挙動不審な動きだったのはシャイだから、だけではないと思う。こういう場面に主体者として今まで出喰わす機会がなかったから。経験がモノを言う緊張の瞬間。誰が出ても、堂々と胸を張れるようになれるといいなぁ、と親心。これからもっと増やしましょう。
17日はラブリッジユース&Jr.とTRM。出来の悪い1本目からするとシステムやエントリーを変えた2本目は回復の傾向が見て取れた。だが1本目からもっと戦えなくてはいけない。ラブリッジ出身の部員たちも師匠のエゴさんを目前に少し良いところを見せようとし過ぎた…のかもしれない(そう言うことにしておこう)。3本目を含めて新人戦で出番の少なかった部員もかなり長い時間プレーすることができたことを今後の励みにしていけるといい。

区切りをつけることがあればスタートを切るものもある。18日はU18県トレセンの年内最終活動があり、同時に2019年度国体候補始動の日でもあった。名経大のミカベさんが陣頭指揮をとるU18トレセンには、今年度はとにかく大勢の部員がお世話になった。ところでトレセン後にはミカべさんから毎回レポートが送られてくるのだが、これがとにかく熱い。気軽に触ると火傷するレベル(結構マジである)。テーマ設定と起きた現象について直球かつテンポの良いアドバイスは常に示唆に富む。その行間に自チーム部員の姿を想像するのは容易く、求めるべき水準の高さとそこでチャレンジする部員の成長にほくそ笑む(そしてそのレポに謝意を返信するところまでがセットである)。19国体にはナツキとリナがエントリーされた。ナツキは1月いっぱいまで本校トレーニングに参加し続け、2月からはすでに愛知東邦大学の練習に合流している。東邦大ヨネザワさんからは会うたびに「ナツキ、頑張ってますよ〜」と嬉しい一言をいただく。リナは3年生が抜けた後のチームを引っ張る1人に成長。自身初めて国体と関わるチャンスを頂き、少々緊張気味なのがまた新鮮でもある。大学生中心の構成に対しどこまで肉薄し国体チームの力になれるか分からないが良い経験を積んでほしいと願う。
ところでU18トレセンへの1年3名、1年8名の選出は当然過去最多であり、トレセン日(国体もだいたい同日開催)のチーム練習は残った部員で実施という実験的な今年度であった。ひたすらベーシックなことを追求できて、これまた有意義でもあった。通常練習で不足しがちな守備における基礎的部分に力点を置き、いままで勢いや走力などで誤魔化していたセオリーの理解が進んだことも多い。ただ、大切なのは意識の継続と自身の能力に応じた創意工夫である。特に守備に関しては意識の無意識化が進まないことには、トップレベルと対峙した時に目も当てられない。この2月と3月で改めてどれだけ成長しようと努力できるか。チーム内でレギュラーを本気で目指すための努力をする者がどれだけ増えるか。それが楽しみでならない。それがなければチームは強くならない。

2月20日、表彰式。学校賞としてリオが表彰を受けた。その表情は緊張しながらも誇らしげ。これで部としては受賞者を3年連続輩出、通算6人目の快挙である。皆勤賞でも3人の名前が読み上げられ、それぞれが立派な返事をしてくれた。卒業式に私は任務のため体育館に参列できない。だからこそ、この瞬間がグッとくる。体育館後列で見守る2年生部員にも大きな励みになるシーンであった。
同日、恒例の〝3年生に贈る会〟。今回の食事も素晴らしく豪華。お母さん方の奮闘が光る瞬間である笑。メインディッシュからスイーツまで、これでもかという感じで並べられたメニューを乙女感ゼロの勢いで食していく。女子サッカー部の逞しさ全開である。私から13期生に贈り物(下は表紙のみ。中身は内緒である。)をしたあと、出し物会がスタート。可愛らしく飾り付けをした教室で、フラッシュのような一発芸はもはや定番。会場の視線を釘付けにしたのはほのかの手品だったか。私の一押しはアズ&サク&ヒロナのリズムネタである。アズの滑舌の良さに加え、笑わないサクラと案外やりきるヒロナに妙に感心。オリジナルネタに挑戦したのはアヤカ&アイナ。ここぞとばかりに顧問をイジる。終わって舞台袖で私に〝ホンットにサーセンっした!〟と頭を何度も下げてきたが絶対に許さない、というのは当然ウソである。2年生による8番勝負は先輩と後輩最後のマッチアップで見応えあり、1年生のセーラー服&学ラン姿そして2年生の白&黒の謎タイツ姿での歌やパフォーマンスは朝練の集大成であった笑。終わりを迎える頃にはナツキ父から13期生へのDVDサプライズを頂いた。ずっと撮りためていた写真を動画にしていただき…もう大感動である。そして気がつけば時計の針は午後7時(!)。13期生と14&15期生のセレモニーを経て、贈る会終了。蛇足ではあるが片付けっぷりも見事。

2月21日、平成30年度卒業式。
手探りで始まった3年間を終え、7人がそれぞれの道に歩んでいく。新たなステージでサッカーを続ける者もいれば人生の新しいチャレンジを試みる者もいる。共通するのはアンガクで経験した3年間を財産にし、前を向いていることだ。
「ナツキ、リオ、ハナ、タマ、フウカ、ノゾミ、アミ!
卒業おめでとう。これからも元気でがんばれ。いつでもグランドで待ってます!」

中野先生より。