2018年11月号。

『問題の明白化とチームとしての試み。』
ー県高校L最終節、応援、TM、Liga第5節&最終節 

さまざまな問題点について、解決策の全てを個のポテンシャルに委ねるのではなく、グループ戦術やチーム戦術をベースとして探ることに成功した11月(あくまで探ることに成功したのであり、解決の道半ばも当然ある。だが、むしろそれが今のモチベーションにもなっている)。

11月実施のゲームを中心に振り返る。
先月の独り言に書いた通り、3日には新チームの〝鬼門〟南山との初戦を3-0で勝利。翌週10日には県高校リーグ1部最終節として対愛知啓成。新チーム2試合目で啓成と当たるのはこれまた昨年度と同様。やはり陰謀渦巻く愛知である。試合の内容はと言うと、中盤に有力な3年生を複数起用する啓成に対し難しい時間も確かにあったが、それでも色々な役割を試しながら臆することなく良い挑戦が出来たかなと思う。得点は連動した流れから生まれた。ポテンシャルを生かしつつ複数が関わるシーンを共有し、最後を仕上げたのは2点ともリナ。2-1の勝利。この勝利で3位以内を確定させ1部リーグを終えることができた。

11日には東海地区予選の地、三重県鈴鹿でカピタニオの応援。引退した3年生リオも合流してくれたことが嬉しかった。行きの車中では応援の練習。応援団長として、ここぞとばかりに大活躍したのがアイナ。たまに(たまに?)外す音程もご愛嬌である。

東海の舞台でカピタを応援することによって得た経験、またこれまでアンガクが東海でカピタに応援してもらい大きな勇気をもらったことなど印象に残っているシーンを新チームに改めて話した。県を代表して戦う意味合いや東海突破と全国を目指すならばもたなくてはいけない覚悟、愛知の仲間としてしのぎを削りつつ互いを尊重できることが愛知の優位性だということも。
会場に着くと初戦の緊張感が漂う中、アップするカピタメンバーに対し早速無邪気に応援開始。旧知の仲も多いせいか、メガホン越しの言葉以上に思いは伝わったかもしれない。アンガクが応援しなくても結果はきっと変わらなかっただろうけれど、それでも場に出向き、こうすることが絶対に必要なことだった。必要だったのはカピタにとってではなく、むしろ自分たちアンガクだったのかもしれない。

18日は愛知東邦大学と練習試合。つい先日、熾烈なインカレ東海予選を突破し全国出場を決めたチームである。最近は以前より頻度高くゲーム機会をもらっていることもあり、バスミーティングでのテーマ設定はその経験を生かしたものとした。試合内容としては安直な失点が足を引っ張りつつも中盤を軸に良い取り組みもいくつか発揮できた。だがチームとしての試みの中で守備における新たな困難も発生した。個のポテンシャルが問題ではなく局面に対するビジョンの欠落。そのことが後手後手に回ってしまった主たる要因であった。それにしても東邦大と戦うと

難しい局面を必死で叩いても、別のところからニョロっと出てくる。そう、これはまさにゲーセンのモグラ叩きである(昭和感満載)。しかしそのことが、また次の試合へ向かうエネルギーとなる。今のアンガクはそれができるチームなのだ(えっへん)。

11月22日は安城学園の創立記念日。1906年に安城裁縫塾として開学し、今年でなんと106年目。そういうわけで平日木曜日でも誰がなんと言おうがこの日は絶対にオフなのである。ちなみに創部以来この日のオフは土日でなければ死守している(笑)。この1日が良いリフレッシュになったかどうかは定かではないが、週末のリーガ2連戦をなんとか全員の力で乗り越えることができた。

24日、LigaStudent東海北信越2018(通称リーガ)第4節は永井先生率いる至学館。ほぼ新チームへの移行が進んだ至学館もまた虎視眈々と前方を見据える。試合は開始早々の連続失点で幕を開けた。あらら…とは思ったがピッチもベンチもさほど焦りはなく、むしろここからちゃんとやれば大丈夫という雰囲気。私が言うのもなんだが新チームは着実に成長している。そうこうしていると前半のうちに3ゴール(リナ、ユイ、アズミ)で逆転に成功。後半に入っていくつかメンバーとポジションをチェンジしつつ再び3ゴール(リナ2、ホノカ)。6点目直後に1点返されるも6-3で勝利。

こういう得点経過の試合はとかくゴールだけに視点が行きがちである。試合後に部員に話したのは得点シーンと失点シーンだけに惑わされてはいけないよということ。必然、帰りのバスミーティングも活力あるものであった。

25日、リーガ最終節、vs三重。対戦は昨年度の高校選手権東海地区予選以来。この日の対戦は三重高校田中先生曰く3年引退から1週間とのこと。とはいえ三重でトップを張り続ける実力校であることに疑う余地は無い。
前半から積極的な支配に成功した。得点機の逃し方は今後の課題ではあるが。テーマを意識した受け手の動きが単体のもので終わらず、少しずつ合ってきたとも思う。大いなるチャレンジのなか、能力の高さに裏付けされるフィニッシュで前半3ゴール(ホノカ2、リナ)。ハーフタイムには前半に逃してしまった早い時間帯での得点を求めた。すると後半1分に意図的な落としパスからアズミが狙い澄ましてダイレクトミドル。これで4-0。その後、三重の主体的なカウンターにポジショニング修正を強いられる場面もあったが、これまた成長のチャンスである。後半途中からは初出場となる起用に応えるプレーもあり、失点を喫することなく、このまま試合終了。グループリーグ第2位で今年度のリーガが全節終了した(12月中旬にはグランドリーガも予定あり)。

26日はトレセン組だけ名経大にてU18トレセン活動。三壁さんによる興味深いトレーニングを経て、しばし試験休み中心の学校生活となる。ピッチでもテストでも点数の取れる部員になれるかな。