2018年4月

『一歩ずつ、前へ。』
ー 入学式、新歓、県総体開幕 

年度の境目となる4月。例年のそれとは異なり、活動のペースを全く下げることなく、むしろ若干の向上を果たせたという微かな実感もある。向き合うからこそ壁の存在に気づく、そんな4月だったように思う。

4月6日、本校の入学式が挙行された。新入生455名はやはり初々しい。暖かくなりすぎたせいか、式の数日前にはサクラの花びらがほとんど散ってしまい少々残念だったのだが、そのことすら視界に入らないほど緊張する姿が微笑ましい。入学式では新入生全員の名前がひとりずつ読み上げられる。3月から合流している13人の大きな返事が耳に心地よかったことを今も思い出す。そしてさらに仲間が2人増え、15期生は計15人となった。

4月14日、新入生歓迎会にも部員全員で参加。公式戦と被らない限り、生徒会主催のこの行事参加し続けたいと思う。部活動自己紹介には最終盤で出番。主役はご存知(?)〝たま&ふーか〟。わずか1分の出番のために完全オリジナルの新ネタを作り、ヒマを見つけては二人でネタを合わせ、前日昼放課にはわざわざ私のチェックを受けに来る。今更あえて言う必要もないが、すでに意識はプロである(笑)。さて本番。他部員がリフティングをする中、M-1のジングルを自分たちで叫びながらマイクに駆け寄るイントロはすでにかなりシュール。それにしてもナゼしゃべくりに徹すると人は関西弁になるのか…。しかしそんなことは御構い無しのマシンガントークで観客席の1年生を緊張から解きほぐす。さらに前日のネタ合わせには無かった顧問いじりでラストを締める。そんなネタにも心の広い顧問はすべて受け止め、そして許すのであった(笑)。あっという間に時間は過ぎ、この日1番の拍手(顧問調べ)を受けて終了。少しあとにどうだったの?と話を聞いたら「すっごい緊張して、手も足もガックガクでしたー」とのこと。安心しろ、撮影していた顧問の手も笑いをこらえてガックガクだったから。

練習試合では時習館高校、豊田レディース、至学館大学、松蔭高校にお

世話になった。いずれのゲームでも、良いところもあれば今後に期待すべきシーンもあった。大切なのは難しかった瞬間をどう切り取ってどう捉えるのか、だと思う。それが個からグループ、そしてチームで共有できるようになると加速度的に成長できる。

総体県大会、開幕。21チームで競う今大会は、まず予選リーグA~Fをそれぞれ3チームが戦い、リーグ上位2校が決勝トーナメントに進出する。アンガクはBリーグ。
4月28日、第1節。初戦は高体連大会初参戦の刈谷北。昨年度創部されたニューフェースである。同じ西三河地域で仲間が増えたことが本当に喜ばしい。私自身、初見であったが最後まで一生懸命に取り組もうとする姿勢は12年前の自分たちと大いにダブるところであった。試合結果は19得点(ほのか7、たま3、なつき3、りな2、ゆい2、ななこ、あずみ)で勝利。アンガクも新1年生が緊張しつつも熱心にプレー。チーム全体としてミスも多くあったが、とにかくスタートすることが重要な一戦であった。
4月30日、第2節。対椙山女学園。率いる三浦先生と試合前に「それにしても最近よく当たるねぇ(笑)」と言葉を交わした。毎回必ず苦労する時間帯を作られてしまう、個の成長に力点を置いたチームである。中高一貫育成の成果で椙山中学校出身の部員もピッチに立つ。その話になると常にクール(?)な三浦先生も自然と顔がほころぶ。
試合は前半早々から激しい攻防。気持ちの入った椙山のプレーに負けじとアンガクももちろん応戦。オープニングゴールは前半5分、りおから気の利いた展開があずみに渡り、見事な先制。その後も決定機を生み出すことに成功。前半終えて5得点。
ハーフタイムにはサブメンバーの想いを伝えた。それだけで十分。12期生が抜け、新しいアンガクになっても心は見事に継承している。
後半途中から徐々にメンバーを入れ替え、一層の攻守の質向上にチャレンジ。それにしても途中出場選手の意地とプライドの表現力は見事であったし、さらにその勢いを自分たちの力に変えたスターティングも素晴らしかった。後半で9得点を重ね、14−0でホイッスル(あずみ3、りな2、なつき3、みさと2、ほのか、たま2、りお)。
これで予選リーグの首位通過が決まった。決勝トーナメントは準々決勝から進出。

 一歩ずつ、前へ。