2017年10月。
『待ってろ東海、いくぞ全国。』
ー 決勝リーグ3試合 ー
それにしても雨が多い10月。カンテラ号の外装修繕も滞りがちである。
10月6日、キリンチャレンジカップの補助役員として豊田スタジアムに馳せ参じ、フェイスペイントや記念撮影ブースなどでハードワークした日も大雨だった。5時間ほどに渡る長丁場、立ちっぱなしでクタクタになりながらも全力の(作り)笑顔で来場客対応を見せてくれた部員の姿には、どうやら協会関係者の皆さんも喜んでくれたよう。もちろんそれも嬉しいことだったがこの日は驚きの再会もたくさんあった。観戦に訪れていたのは10期生みや。涙もろいところは高校時代とまったく変わらず。おなじく10期生きよさんはなんと仕事中。あまりにカッコいい制服姿に現役部員は一瞬見とれてしまったほど。また、他校の女子サッカー部卒業生、20年以上(それにしても20年前から変わらない私は一体…)ぶりになる大学時代の後輩、などなど。サッカーの世界で細々とではあるが生きてきたことを少しだけ誇らしく思った1日であった。
10月14日決勝リーグ第1節、vs同朋。まず初戦に全力で挑むのはどの大会でもセオリーとなる。この日の同朋はこれまでの対戦でもっとも手強かった。時折みせてくるカウンターの勢いとセットプレーの精度は見事だった。ただ、警戒すべきところを警戒し続けることで自分たちのペースに運ぶ術は身に付けていたアンガク。同朋の魂こもった守備の前に先制点まで時間がかかったが前半38分ナツキのシュートは完璧な強さと角度。1-0で折り返した後半にはリオの巧みな展開からレオナがペネトレイト。同朋も全力プレーゆえ、交錯シーンが増えてきたのも必然であった。倒されたレオナがPKを決めて2-0。その後も追加点目前のシーンはあったがネットは揺らせず。そのままスコアは動かず試合は終了し、第1節を勝利で終えた。
翌15日第2節、vs豊川。前日(第1節)、カピタに敗北を喫している豊川はこの試合に勝利しなければ東海出場は無い。その意気込みは球際のプレッシングに表れていた。これまでの戦いでも押しつ押されつ、特徴こそ違えどほぼ互角のスコアだった力関係。前半開始直後にポスト直撃のシュートを放つなど惜しい場面もつくったが時間の経過とともに予想以上の圧を受ける。試合の流れは一進一退であった。そんな試合はセットプレーが大きな意味をもつことになる。前半のCK。ナナカの描く放物線の先にいたのはリカ。ここのところ少しばかり得点から遠ざかっていたが大事な試合で飛び出した値千金のゴールに沸くメンバー。追加点は後半32分。ショートカウンターから抜け出したミサトがとどめの一発をゴール右に突き刺した。残り8分。これで一息つけるかと思いきや、豊川の怒涛の攻撃がアンガクに押し寄せてきた。が、やるべきことを正しく理解しているチームは心強い。押し寄せる波をはね退け、そのまま試合終了。2-0での勝利は同時に2年連続2回目の東海大会出場権獲得をもたらした。
残すは最終節、vs聖カピタニオ女子。
21日、名古屋経済大学。珍しい午後6時のキックオフ。天気予報では大雨の可能性もあったが犬山の上空に雨雲は無い。どうやら雷鳴は無さそうだ。
試合開始から動きが今一つのアンガク。それを見逃すようなカピタでは無い。それでも意地の粘りを見せるが前半38分、とうとう今大会初失点を喫す。0-1。
ハーフタイムに発奮を促し、勝負の後半へ。気持ちを切り替えた、これで持ち直した、はずだった。
後半だけで4失点。局面では対応できたところもあった。力強い守備、中盤の攻防、ストロングポイントを生かした攻撃。持ち味を発揮して沸くシーンも作り出せた。失点で肩を落としても力を振り絞って3年生を中心に声を出し続けた。しかし…0-5で試合終了。
悔しいけれど完敗のスコア。ほとんどの場合、スコア差は試合内容の概要を映し出す。事実上の決勝で…。愛知の決勝を面白いものにしないといけないのに…。選手の力を最大限発揮させられなかったことに悔いが残る。ただ、このままでは終われない。
東海地区予選まであとわずか。台風で延期されていた三重県大会決勝も10/28に実施され代表校が出揃った。
11/4 at柳川瀬公園
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#1(第1試合)11:00~
安城学園(愛知第2代表) vs 三重(三重代表)
#2(第2試合)13:00~
聖カピタニオ女子(愛知第1代表) vs 帝京可児(岐阜代表) |
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11/11 at口論義運動公園
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#3(第1試合)11:00~
藤枝順心(静岡第1代表) vs #1勝者
#4(第2試合)13:00~
#2勝者 vs 常葉大学橘(静岡第2代表) |
11/18 at瑞穂北陸上
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#5(第1試合)11:00~
【決勝】 #3勝者 vs #4勝者
#6(第2試合)13:00~
【3位決定】#3敗者 vs #4敗者 |
(東海地区予選において上位3校が全国大会出場権獲得)
やれることはまだあるはずだ。諦めるのは試合が終わってからでいい。