2017年1月。

『2017年、始まり始まり。』
ー 名経大フェス、新人戦開幕。雪と、延期と、その他諸々 ー

あけましておめでとうございます。1月のあいだはこの挨拶をしても良いのだそうです。毎年のことですが結構忙しい1月。「更新遅っ」とか言わないでください(笑)。さて、今年も月イチ(予定)の『顧問の独り言』、よろしくお願いいたします。

例年より少しだけ遅い年始の始動。もはや恒例になりつつある名古屋経済大学フェスティバルにご招待いただいた。グランドに到着するとM壁こと三壁さんにすぐ遭遇。最大限の前屈で新年の挨拶。対戦させていただいたのは初日に帝京長岡(新潟)、聖カピタニオ女子。二日目に松商学園(長野)。アンガクは翌日に新人戦のゲームを控えていたこともあって本数は抑え気味であったが課題も改めて浮き彫りになり、良い経験、良い学びができたと思う。また年末年始のオフ明けにこのようなマッチメークを頂けると〝今年も頑張らねば!〟というスイッチが入る(はず)。

1月9日、新人戦予選リーグ第1節、対旭丘。毎回思うのはクレバーな試合ぶり、そしてとにかく早い成長速度。まだ準備不足の感は否めないアンガクとしてはいつも以上にボールプレーを大切にしつつ、アグレッシブに戦おうと意思統一。幸いだったのは前半早い時間帯からフィニッシュを決めきることができたことだと思う。前半1分、リカのゴールを皮切りにリノ、レオナ、ナナカが仲良く2ゴールずつの揃い踏み。前半3点後半4点の計7得点。幸先の良いスタートを切ることができた。
もう一校、同リーグになったのは金城学院。実は旭丘を含めて前回(高校選手権)と予選リーグ組み合わせが全く同じ(笑)。ただ新チームになった以上、力関係は大きく変化するのが常である。良い準備を心がけて一週間を過ごした。…が、金城白井先生から試合数日前に電話。どうやら体調不良やその他諸々の事情で部員が揃わず棄権するとのこと。残念至極ではあるが、それは金城にとっても同じであろう。結果、予選リーグ1試合を戦っただけで決勝トーナメント進出ということになってしまった。

それにしても今年の降雪はなかなか激しいものだった(もう降りませんように)。日本海側に比べればもちろん大したことはないのだが…。おかげで予選リーグ全体で2日分も試合日程が順延に。だが、予定してい

た日程が消化できなくて苦労するのはどの学校も同じ。この1〜2週間をどう過ごすかが試合勘を鈍らせないためには必要と考え、大会期間中だが急遽名古屋Lのジュニアユースとゲームを組んでもらった。対応してくれた名古屋の江後さんに感謝しきりである。30分×3本を何とか勝利で終えたものの課題も見え、また恐れていたケガ人も出てしまった。
今冬はインフルエンザが猛威を振るっている。どうやら愛知県にもインフル警報が出たらしい。安城学園も例にもれず…。検定試験、補習などそれぞれの事情もあって日々の練習が風前の灯になった日も(苦笑)。それでも元気良くグランドに集まる部員の姿、表情を見ていると弱気になってはいけないなぁと強く思う。どれだけ寒くても、どれだけ人数が少なくてもやれることはあるはずなのだ。そんな時、ふと思い出すのは部員総数が7人だった頃のこと。何をするにしても苦労の連続だったあの頃を思い出せば、今はなんと恵まれていることか…。

1/29、決勝トーナメント準々決勝。対するは粘りのサッカーで至学館を破った時習館。初心者揃いだよと謙遜する金田先生と高橋先生だが、新チームの飛躍を眼前に表情は柔らかい(ちなみにご両人とも私が20年前、東三河男子トレセンU18に関わっていた時のコーチングスタッフである)。私が主審を務めた試合でもその集中力たるや脱帽ものであった。さてアンガクは…というとケガやインフルエンザでチーム的には満身創痍の状態。実は前夜まで出場可能な部員数が確定しなかった。ここ数年の公式戦で、ここまでメンバー構成に苦しんだことは無かったかな、というレベル。結果的に公式戦初出場の1年生がこれまでの練習の成果を発揮する舞台となり、さらに言うと控えGKがフィールド登録せざるをえない展開に(笑)。
経験値と気迫を武器にキックオフから攻勢を仕掛ける。前半1分にリノの気の利いたパスからタマが公式戦初ゴール(!!)を決めると、3分にはナナカが持ち味を発揮しゴールネットを揺らす。13分にはナナカのCKからオウンゴールを呼び込み前半を3得点で折り返した。
ハーフタイムを挟み、ポジションと役割をいくつか変更して後半へ。後半8分にレオナ、14分にリカ、26分はレオナが決めた。最終盤、ラストワンプレーはハナのダイナミックなクロスからレオナがドンピシャ、ハットトリックでフィニッシュ。手前味噌だが速攻から見事すぎる試合の終わらせ方。思わずベンチでガッツポーズをしてしまうほどであった。結果、7-0で勝利。準決勝進出決定。

このメンバーで、どこまで戦えるか。メンバーのやりくりに苦労するのは新人戦あるあるだが、それもまた今後の成長を促すきっかけになるであろう。楽しみ楽しみ。