2016年4月。

『13期生正式合流。目指すは結束。

いやぁ…別にサボっていたつもりはないのだけれど…それにしても本当に久しぶりである。4月は何かとサッカー関連の会議も多く、その度に日頃お世話になる先生方や関係者の皆さんともお会いするので、生存確認の代わりとも言える〝独り言〟を書くのが後回しになってしまった。年度始めから相変わらずのダメ人間ぶりである。というわけで今年度もどうぞよろしくおねげえしますだ。
閑話休題。
4月4日、AIFA女子委員会総会。それにしても高校年代に限らず、幾つもの改善がなされたここ1~2年の県女子サッカー。幾つかの大会における劇的な改善と各カテゴリーの成長に深く関わってくださった細野委員長の退任の日でもある。万全ではない体調によるところが大きい…とのことであったが本当に悲しい思いだ。アンガクに限らずどの高校も細野さんから厳しくて温かいアドバイスをいただき、その言葉にどれだけ励まされ、どれだけ目を覚まさせられたか…。贈られた労いの花束を照れくさそうに「こういうの、ホントに要らないんだよね(笑)」などとわざわざ憎まれ口を叩く姿に今まで通り笑わされながら、もっともっと深く学ぶべき瞬間があったのではなかろうか…と振り返る気持ちが収まらない。いつかまた「え?アンガク⁇良くなったって聞いたけどまだ全然ダメじゃん‼︎悪いのは全部ナカノのせいだわ~」と今まで通り説教される日を楽しみにしよう。そして新委員長に就任されたのは、これまたアンガク女子サッカーの創成期を温かく見守っていただいた〝刈谷の姐さん〟こと井上さんである。今も刈谷をこよなく愛し、愛知全体、そして気がつけば全国区の活躍をされている。井上さん率いる新生愛知県女子サッカー委員会。ほんの少しでもお力になれるよう、背伸びせずコツコツ頑張っていこう。

9日、新入生歓迎会。40を超える運動部&文化部による、いつもの1分間紹介に新1年生466名は釘付けである。我らがAGSGはチーのアナウンス(これが本当に聴きやすい声だった!)にリフティング組と基礎トレ組に分かれてパフォーマンス。途中のミスも可愛く(?)ごまかし、新入部員獲得に繋がった様子。結果、9名の新入部員が13期生として合流することになった。これで3学年合わせて25名。まだまだマイクロバスに乗れそうだ(笑)。

幾つかの充実したTMを実施できた今月。印象深いのは松商学園、スピカ、そしてFRESH対戦となった岩倉総合。
松商学園はアンガクより歴史が浅いものの長野県を代表するチーム。すでに北信越地区大会、そして全国にも出場しており今なお成長し続けている好チームとのこと。実はこれまでも対戦のチャンスはあったのだが些細な事情で毎回機会を逃しており、今回の対戦は念願叶って…というものであった。今回も名経大三壁さんのマッチメークに大感謝である。

さて、試合はというと…残念ながら両チームとも数人の主力が出場を見合わすなどフルコンディションではない顔ぶれ。とはいえボール際の厳しさと持ち味を出し合う中でのフェアなファイトはなかなか見応えがあった。初見の対戦相手ということもあって手探りの試合展開。開始早々は押し込まれたが前半途中からリスクマネジメントに成功。徐々にペースを引き戻した。得点は4人が展開に絡みダイレクトプレーでフィニッシュ。手前味噌だが素晴らしいゴールだった。前半は1−0のまま終了。後半も良いペースを握りながらも連携ミス&技術ミスが連続し、そこに付け入る技術を持つ松商学園に見事にやられてしまった。結局1-1で試合終了。なお、その後には名経大と合同チームを組んでいただき、〝全国を知る〟名経大部員と〝全国と繋がる〟名経大指導者にサッカーの素晴らしさをたくさん教えていただいた。翌日提出された部員のノートを読むと顧問同様、薫陶を受けた様子が伺えた。

実は一度降雨で流れたのだが岩倉総合佐伯師匠のお陰で実現したのが名古屋地区で地道に活動を続けるスピカとの対戦。そしてアンガクよりも多い新1年生入部に湧く岩総とのフレッシュ対決。これまでチーム名を知っているだけであったスピカは名古屋西エリアを拠点に活動している。決して大規模ではないとのことだが今ではU-12年代とU-15年代の二つに分かれて活動するとのことで、指導に当たられている方々の努力が窺える。出場していた選手は正直言って戦前の予想をはるかに超えた(失礼‼︎)素晴らしい個性ばかりであり、また改めて観てみたい逸材もいた。また、なによりスピカ保護者の視線が…愛に満ち溢れていた‼︎この感覚、7年ほど前だったか…とあるチームに感じたものと共通している。個性的で練習熱心な選手、勉強熱心で謙虚な指導者、結果にとらわれすぎない温かい保護者。ぜひつながりを続けたいと勝手に思った次第である。ゲーム内容は…アンガク的には良い場面もイマイチな場面も両面出たが、これもまた修正していけばいい。全て前向きに捉えることにする(苦笑)。
佐伯師匠から渡された〝いつもの〟対戦スケジュール表。そこに見慣れない文字…。『fresh岩倉総合 vs fresh安城学園』おおっ‼︎なんか楽しそうな響き。試合時間の欄には…『15~20分』との表記。おおっ‼︎なんという柔軟な対応(笑)。ピッチに立つ22人のうち16人(くらい)が恐るおそるサッカーの世界に足を踏み入れた瞬間、というと何だかちょっとカッチョいいが現実はそんなに甘くない。ドリブルしながら「ねえねえコレどこにいけばいいの⁇」と声に出したり、あまりにも大胆にオフサイドに引っかかったり。まぁ、基本的には全てのパスは相手チームへのプレゼントだったりする(笑)。しかしそれはそれでなかなか楽しいものでもある。そういえば佐伯師匠って定年まであと何年だっけ…このfreshメンバーが最高学年になる頃かなぁ…なんて考えていると、なんだか対戦相手を見る目も変化してくる。これが高校女子サッカーの良いところ(なんてね)。

4月29日。総体県予選、開幕。アンガクは5月1日から。あまり先を見過ぎてはいけない。自分を信じて仲間を信じて。全員で結束し、足元から、一つずつ。