2016年3月Part2。
『段々叶えられて 案外早い。』
三月中旬から月末までを振り返る。
3月11日から例年通り修学旅行ウィーク。2年生がアラカルト方式で希望の行き先に出掛けて行く。女子サッカー部員6人は北海道と沖縄にそれぞれ3人ずつ。毎日日替わりで日記メールをくれた。添付されたスナップ写真はどれも満面の笑顔ばかり。最初は気乗りじゃなかった民泊も今となっては最高の思い出になった様子。当然、海の幸と山の幸に舌鼓を打ち若干のウエイトオーバー気味(?)になったのはご愛嬌。この時期の修学旅行実施は他校に比べ若干遅い傾向だが、それでも最高学年に上がる直前の大きな行事として、良い区切りにもなる。
さて、その間の部活は当然ながら1年生だけで実施することになる。1年生10人で日替わりのキャプテン役と副キャプテン役を自分たちで決める。声を掛けたりメニューを決めたり、スケジュールを私と相談したり。ちょっとしたことだがこういうことも日頃先輩たちが苦心していることを知るきっかけになるのかもしれない。中には自分が取り組みたいメニューを入れてくる部員も。もちろん全てウェルカムである。こういう、自分の色を表現することも主体的に取り組むには不可欠な要素である。
幾つかの学年行事を終え、3月18日に修了式。翌19日に東海プリンセスリーグ打ち合わせ会。東海四県の先生方が集まる場はそう多くない。県外からはるばる名古屋に駆け付けてくださる先生方にはただ感謝するしかない。多々良先生(藤枝順心)を中心に今年度の取り組みを振り返った上で、次年度の組織と運営を相談。安城学園は今年度2部で第3位。次年度も東海プリンセス2部で地道に力をつけて行く。
後半には村田女子(東京)、高岡商業(富山)、金沢伏見(石川)と対戦する機会に恵まれた。2日間で6試合(12本)を実施。限られた部員数で戦うしかないアンガクには相当なハードワークであったが、それ以上に言えるのはこの時期に最高の刺激をもらったということである。特に矢代先生率いる村田女子にはいつものことながら鍛えていただき、そして励まされた。1日目には2試合とも気持ちを入れて諦めずに戦いながらも久しぶりの大敗(第1試合 前半0-5、後半1-4。第3試合 前半0-6、後半0-5)。結果的に押し込まれリアクションに終始し、全てが後手に回ってしまった初日のチャレンジであった。しかしそんな内容であっても約束通り2日目にトップチームのベストメンバーを配置してくれる矢代先生。あの、富士川で初めてムラタを経験した時と同じである。アンガク部員はそれを知ってか知らずか一層の奮闘。3失点(前半0-1、後半0-2)
を喫し敗れはしたが前日の問題点に全員が全力で向き合うことが出来、満足とはいかないまでも達成感を得ることが出来た。自分たちの可能性を感じることが出来た。矢代先生との握手はいつも私の勇気になる。そして白いマイクロバスはいつだって私の憧れだ。この日もまた、愛知で頑張れと背中を押されたような気がした。
また、どうしても触れたいのが金沢伏見である。顧問の先生(名刺を頂きそびれ、お名前失念してしまいました…)曰くまだまだこれから…というが、初心者を含めた組織的な守備と決して闇雲に蹴ることのない意図的なパス展開は野心と知性を感じ、本当に刺激を受けた。試合のあとに知ったのだが今年度石川県の三大大会を全て優勝しているのも頷ける。間違いなく良いトレーニングの積み重ねが良い結果を生み出している好チームであり、経験者が増えつつあるアンガクももっと向上心を強く持たなくてはいけないと改めて感じた。またいつか機会をつくってぜひ学び合えたらと思う。
3月最終盤、安城で至学館、岩倉総合、高蔵寺、南山、市邨、菊里、至学館大学を招き、いつもの安城フェスティバル(という名のタダの練習試合)。疲れと怪我でメンバーに苦心しながらも全部員が奮闘し、参加してくれた各チームと充実の対戦を経験。そしてそんな時に飛び込んできたのが多田先生からの電話。あの、めぬまカップでなんと決勝進出(!)、その景気付け(?)なのか決勝直前にナカノに電話してきたのである(まぁ、そんなタイミングに電話もらってちょっとだけ嬉しいけど)。実はその時、ピッチで怪我人が出てアワワ状態で…電話には出られず…夕方過ぎてやっと落ち着いた頃に多田御大に電話をすると…最小失点差で準優勝したとのこと。詳細は当然ながら多田先生ブログにお任せするが、それにしても…ちょっと強すぎやぁしませんか、ロッソネロ!常に上を目指し…しかし足元も大事にしながら…さらに大きな飛躍をする…なんなんだその貫禄、ロッソネロ!これでまた話題に事欠かない愛知県顧問団になりそうである…いやぁ、困ったもんだ(笑)。
3月31日、年度最終日。この日は毎年、代替わりの日。見事に1年間やり遂げた11代目主将はるか、副将まい。全てが順調だったわけではなく、むしろ苦労の方が多かったように思えるのは毎年のことでもある。そういう姿が全て後輩の財産、チームの歴史になる。そしてこの日を境に12代目主将りの、副将ななか、ちひろにバトンタッチ。未完を自覚する3人が新年度をリードすることに大きな意味がある。もちろん新3年生はまだまだプレーし続けるが、新2年生がチームの主体者として名実ともに名乗りをあげ、新たな一年が始まる。無論、新3年生の力を無くして2016年度のチームの飛躍は無い。三学年全てが力を結集しなければアンガクでは無い。新1年生の合流も徐々に高まっている。新年度のアンガクも、どうぞよろしくお願いしますp(^_^)q