2012年3月
M6フェスat刈谷港町。
本校2年生の修学旅行とタイミングを同じくして、今年度も刈谷市の港町グランドにおいてM6交流フェスが実施された。前日の大雨にもかかわらず、非常に大勢のチーム、選手と応援の保護者が集まった。いつものことながらこういった行事の現場運営に尽力される県女子委員会副委員長の井上さん、FC刈谷東レディースの藤永さんを始めとした多くの人に心から感謝したい。
2年生を欠くアンガクは8人制のゲームに参加。1年生6人に中3生3人を足してギリギリのメンバー構成。とはいえ新年度に合流が確定しているメンバーとゲーム形式で交流できるのは非常に興味深く、あらゆる場面で良いチャレンジを観ることが出来た。また同日同会場では県エリート(U-18)が静岡産業大学とTMを実施。足元が悪くても技術が高ければ問題はない、ということを認識させてくれるゲーム内容を展開してくれ、これもまた大変刺激になった。参加したせりとかおりにとっても良い経験になったようである。
1部リーグ経過。雑感少々。
悪天候が続き、なかなか消化が進まず気を揉んだ県高校1部リーグ。今月は何とか3試合を消化することが出来た。市邨、カピタ、松蔭と対戦し計1勝2敗。うまくいった部分も失敗した部分も含め、現在のチーム力が正直に表出した結果だと思う。これで今年度の公式戦(及びリーグ戦)全日程を終了した。ところで興味深いのは対松蔭の試合結果。今年度、公式戦で4回対戦。8月の高校選手権と9月の前期リーグ(2部)では勝利したものの、2月の新人戦と今回3月の後期リーグ(1部)では破れてしまった。年間通して公式戦(及びリーグ戦)での対戦成績が2勝2敗。私個人は知将川端先生の足元にも及ばないが、チームとしては名門の好敵手としてやっと名乗りを上げるところまで来れたと思う(異論反論は甘んじて受け入れます)。
ところで今年度も、多くの先生方とグランド内外でサッカーやサッカー部、そしてサッカー部を取り巻く環境などいろいろなことをネタに時間を共有させていただいた。そんな言葉を交わす中で、いつも再認識するのは葛藤しているどの先生方も『(何らかの)勝利を目指している』ことが根底にあるということ。そしてもう一つ気付かされるのが『(何らかの)勝利に至るまでのプロセス(=経過)』に先生方の個性や思い、そしてチーム背景が息づいている、ということである。どう戦って、どう勝利するか。部員にどういう時間を過ごさせ、どういうチーム作りを目指すのか。簡単には越えられないハードルを与え、それを越える瞬間を見逃さない。試合に勝つことはもちろん大事だが他にも大切なことはたくさんある。それぞれ、チームを本当に愛する人たちだからこそ出てくる言葉があり、そこに重みと深みを感じる。そういった時間を共有させていただくたび、自身がチームを率いる意味を思う。
雨の京都遠征。
3月末日、京都文教大学の牛浜先生を頼って京都遠征を実施。久々の県境越え、しかも日帰り遠征は織り込み済みの苦労であったが、ゲーム本数を減らさざるを得ないほどの、どうにもならない豪雨にはトホホの1日であった。とはいえ多くの新しい出会いもあり、今後につながる機会であったと思う。大阪の星翔高校、茨木西高校、富山の富山国際大付高、そして京都文教大のみなさんにお世話になった。大阪地区の個性だろうか、実戦的かつ鍛えられた個人戦術になかなか対応できず、ゲーム内容は苦労する場面も多々あったが、それも収穫だと捉えたい。また、自分たちのゲームの合間には新年度から京都文教大でお世話になる冬華のデビュー戦を観ることも出来た。引越し当日のゲーム初参加はなかなか大変だったようだがそれでも相手DFの視野から消える動きと見慣れたシュートミス(笑)には数か月前までのプレーを思い出し、懐かしくもあった。昨季2部から1部への入れ替え戦を勝ち上がった京都文教大学は、新年度から関西リーグ1部で戦う。非常に高いレベルでの戦いは苦労することも多いと思うが、ぜひ一つでも多く勝ち点を積み上げてほしい。またインカレ出場も目指すべく遠い愛知からではあるが、心から応援したい。
8期生。新主将、副主将、決定。
その京都遠征の帰り、部恒例の“代替わり”をおこなった。時間や天候の都合もあり、帰路の車内で行うことになった。1年間の役目を終えたせり、なみき、まい、みゆきからは、足元を見つめた反省、仲間への感謝と自己肯定感のある感想、そして8期生への期待を込めたメッセージが送られる。いつもの賑やかなバスミーティングとはまた少し違う雰囲気。そして新しい主将と副主将の発表。
「キャプテンはかな。副キャプテンはゆめ、まなみ。」
拍手とどよめき、そして温かい笑いに包まれた中、3人はそれぞれに決意を語った。まだまだ未熟だと自覚する3人はチームの中心としてどれだけ成長できるだろうか。8期生計6人全員の成長を信じ、厳しくもあたたかく見守っていこう。